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「分娩シミュレーターを用いた母児急変対応ワークショップ」@第11回日本産科麻酔学会

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「分娩シミュレーターを用いた母児急変対応ワークショップ」@第11回日本産科麻酔学会

テーマ:「分娩シミュレーターを用いた母児急変対応ワークショップ」

日時:平成24年12月9日(日)13:30~

会場:大宮ソニックシテイビル棟4階「市民ホール401」

関連ファイル:周産期新生児2013スライド

概要:

周産期では、常位胎盤早期剥離、子癇、羊水塞栓、弛緩出血など、母児ともに重篤な状態となる急性合併症が数多くあります。これらへの対応を学ぶには座学だけではもちろん不十分ですし、一方臨床現場の混乱の中で系統だった指導は望めません。そこで、日常からシミュレーション学習を繰り返し、実際の発生時に備えることが重要となります。

本ワークショップは、周産期救急の実際を理解し体感できるようにと企画しました。分娩時に母体と児に起きる急性変化とその対応について、レクチャーを行った後、最新のワイアレス分娩シミュレーター”ノエル”を使ったワークステーションで実技学習を行います。今回は、3名以上のチーム単位での参加を原則としています(例えば、産科医師・助産師看護師・麻酔科医の組合せ)。これは、このワークショップが個人のスキルアップだけでなく、チーム医療の向上も目標にしているからです。

シミュレーションについては3つのシナリオを用意していますが、いずれも速やかで適切な対応が要求されるものばかりです。各々のシナリオに沿って、予め”ノエル”の動きはプログラミングされています。”ノエル”の身体の中では、胎児が次第に下降し最終的には娩出されます。この分娩経過と、母体バイタルサインのモニターや胎児心拍陣痛図が連動します。他にも思わぬ機能が備わっていますが、それは当日まで楽しみにしておいてください。臨場感たっぷりの場面が提供できるようにと準備を進めています。

本ワークショップは、ALSO (Advanced Life Support in Obstetrics)のデモンストレーションコースに認定されていて、一部ALSOの教材を使用しています。そして、講師陣は千葉大学を中心にALSOを通じて集まった面々です。産婦人科医師、看護学部教員、シミュレーションセンター管理者、産婦人科研修医、救急部医師、麻酔科研修医、と各々バックグラウンドは異なるものの、産科救急医療の向上にシミュレーション学習は不可欠であるという共通認識を持つ仲間です。参加された方々が、それぞれの施設に合った母児急変対応システムを構築するのに役立つ、何らかのお土産を持ち帰っていただければと切に願っております。


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”周産期救命救急医療において、多職種によるチームワークを最重視し、シミュレーションを基盤とする教育方法を開発し、その効果を科学的に検証する”